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株式コラム・471 トランプ関税物語

株式コラム・471 トランプ関税物語

 超大国アメリカが実に巧妙かつ大胆に仕組んだディールです。国の中枢を担う一部のインサイダーたちが大統領を利用あるいは共謀して世界を混乱させ、市場を動かした。

 マスコミを通じて米株が割高にあることを喧伝。警戒感を増幅させておき、やる気もない極端な関税率を次々にぶち上げる。株価が歴史的大暴落した瞬間に引っ込める。巨額の資金が市場を通じて大移動。

 中国とは事前に打ち合わせて報復合戦を演じる。米国GDPの輸入依存度は14%で、うち中国からは1.6%。一方中国の米国からの輸入依存度は2.5%程度なので米中間の関税は互いに大したダメージはない。

 市場を動かすには何が飛び出すか分からない不安心理を増幅させることが一番。その性質を熟知したプロたちによる自作自演の相場。そこには、世界中で搾取され続けた米国が公平な負担を求めるという建前がある。しびれるのは主人公がアメリカ合衆国大統領であること。今後も暴落と暴騰を繰り返し、巨大マネーが動く。

 物語ですよ。【のび太】

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