株式コラム・452 型式指定の不正
2024年06月28日

トヨタなど5社に型式指定の検査不正で国交省が立ち入り調査に入り、対象車種は出荷停止になりました。各社のトップは記者会見でひたすら頭を下げる。しかし、こうも言います。
「今、お乗りのクルマは安全ですから安心してください」と。だったらいったい何が問題なのでしょう。
記者会見で豊田彰男会長が、
「当局とも今後どういうことができるかの議論のきっかけになればいい。今回の事案でいろいろ学んできたことを国とも関わりながら安心安全に乗れる交通流を作るきっかにしたい」と言ったのは、業界を代表して制度の見直しを訴えたのです。
電気自動車や自動運転などの新しい技術開発で世界のメーカーに勝つためには認証制度の改正が必要という業界共通の認識があったようです。
TV経済番組では専門家が、生産中止による影響を試算していますが、全くナンセンス。消費者は別の車種を買うか、どうしても欲しければ再生産を待つかのどちらかで最終消費に影響はありません。【のび太】