中国マネーの流入が加速し、東京一等地の不動産価格を押し上げる。２億円超えのマンションも珍しくありません。

　中国事情に詳しいジャーナリストに聞くと、中国人による投資の目的は勿論金儲けではありますが、昨今は投資から逃避に変わってきているといいます。

　中国経済の低迷は誰の目から見ても明らかですが、その実態は報道を遥かに超えており、自国ビジネスを見限って日本を含めたアジア各国へ逃避しているのです。

　しかし、家族やお金をそう簡単に持ち出せないのが中国。ある日本企業の上海支社で、支社長が部下を叱咤するため携帯電話に日本語で「爆弾落とすぞ」と怒鳴ったら、その数時間後に突然公安がやってきた、という国です。誰もが厳しい監視の裏をかこうと知恵をしぼる。

　経営者たちは事務所の名目で東京にマンションやビルを購入、出張と称して来日。香港経由で日本円を調達、現金を運び込む。それを何回も繰り返す。命懸けです。さて台湾と中国からの人やお金の流入がどこまで膨れていくのか。【のび太】