株式コラム・428 日経平均どこまで
2023年06月09日
33年ぶりの高値を取った日経平均の今後を計算してみましょう。電卓をご用意ください。
日経225銘柄のEPS(一株当り利益)が一六九〇円です。19倍して下さい。ちょうど今の株価です。経験値から20倍くらいは許容範囲とすると三万三八〇〇円。EPSが一九〇〇円まで上昇して20倍ならバブル最高値に到達します。
EPSは上がるか。つまり日本企業の業績が良くなるか。それには米国の景気回復が重要です。景気回復には利下げか、少なくとも利上げ打ち止めが必要です。もし再度利上げとなると失望は大きく、株価は相当下がります。
次に20倍まで買われるかどうか。必要な条件はカネ余りが続くことですが、日本の金融緩和はまだ終わらないのでこれは大丈夫。このように株価は説明可能な範囲でしか動きません。時折、極端な高値や安値を言い出す人がいますが、極端な事件がない限りそれはありません。
結論は、最大のリスクは米国の金利。この一点です。それ以外に心配材料はないと言えるほど、結局米金利です。【のび太】