物価上昇が国民生活を圧迫し始め、政府が民間に賃上げ要請をしています。

　しかしこのインフレは、景気過熱で需要が膨らんだ結果ではなく、エネルギーや食料価格の上昇、プラス円安によるコストアップを企業が価格に転嫁したのが一番の原因。需要ではなく供給サイドからです。長引いてもいずれ収束する。

　それより問題は人手不足です。人材確保のために給与引き上げる会社がありますが、絶対数が少ないのに賃上げ競争をしても人の奪い合いになるだけです。採用は増えない、需要も増えない中での賃上げはコスト増でしかない。

　渡航規制が緩和されてインバウンドが戻ってもホテルや飲食店は人手不足で顧客対応ができない。

　会社売却や閉鎖の動機は大半が後継者不在。

　防衛費をどんなに増やしても自衛隊員が足りない。　

　現状ですらこうですから、数十年先、人口八千万人の日本では、人々の暮らしぶりがどうなっているでしょうか、想像がきません。政府が出した異次元少子化対策はひとケタ少ない。【のび太】