野畑証券

ホーム株式コラム

株式コラムStock Column

株式コラム・427 日米株価動向

株式コラム・427 日米株価動向

 日本はインバウンド再開や東証の割安解消政策などで株高機運が高まっています。一方米国は景気後退懸念(株安)と利下げ期待(株高)のシーソーゲーム。株価はぎったんばっこんです。

 米国はインフレ退治のために利上げをしてきました。借金体質のアメリカ人にとって金利上昇は大敵。消費や住宅購入が減るのは当然です。しかしそもそもインフレの原因はコロナと戦争による供給サイドからですから、本格的な不景気になると信じるのは少数派。だから利上げさえ止めたら、まして市場が利下げを織り込み始めたら景気後退懸念は霧消し株価は再浮上します。

 この30年間で日経平均が1.5倍になったのに対し米ダウは12倍です。米株が一服して、出遅れた日本株に投資家の目が向いたのです。

 ただし日本は経済再開、値上げ浸透、賃上げの兆しが見えても金融緩和は終わらない。低金利にどっぷり浸かった経済を続けるのです。日銀の植田新総裁が緩和終了を匂わせたら、その瞬間にこの株高は終わります。【のび太】

PAGE
TOP