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株式コラム・434 優待は接待

株式コラム・434 優待は接待

 株主の楽しみの一つに株主優待があります。食品会社の詰合せセット、外食チェーンの食事券、百貨店の割引券、鉄道会社の乗車券、お米、カタログギフト。クオカードや図書券など。これほどの種類は日本独特です。

 優待の権利は、権利付き最終日その日に保有している株主に付されますので、たった一日保有しただけで売却する人もいます。会社は安定株主を増やしたいのですから、長期保有したくなるように優待の内容に差をつける会社も増えています。

 それに対して大口投資家からは優待廃止の声が出ています。数億円分の株でも優待内容は同じで不公平だとの主張です。

 しかし株主優待はその呼び名と異なり、株主への利益還元ではありません。これは経費です。個人投資家を増やして繋ぎ止めるための接待交際費なのです。千株でも百万株でも、株主一人一人への接待費は同額。実に明快で公平です。まさかトラック一杯の詰合せセットは送れません。ちなみに優待は雑所得です。申告する人はいないでしょうが。【のび太】

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