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株式コラムStock Column

株式コラム・405 日本株割安修正へ

株式コラム・405 日本株割安修正へ

この一年間、日経平均は一か月単位で三千円程度の上下を繰り返してきました。直近の五~六月は二六〇〇円の上昇です。日本株も悪材料は大方織り込んだのです。
 安心材料の一つが金融所得課税の封印です。岸田首相はやる気満々だった増税を最近は言及しなくなり、やめたとは言ってないが、やるとも言わないので、もうやらないと投資家が勝手に決めつけた。その程度に下落リスクが弱まったのでしょう。
 どんな材料でも、私たちが認識していることは市場に織り込まれています。利上げリスクが高まり、多くの人がそれを認識する過程で、臆病な人から順番に株を売却し始める。実際に利上げが実行されるときには売りたい人はすでに売り終わっており、逆に買い戻しを始める。これが株価に先行性があると言われる所以です。
 では直近の株価上昇は何を先行したのか。6月と7月に予定されている米国の利上げが利上げの最終局面になる、その期待です。7月参院選以降も政権は安定する見通しで、日本株出遅れの修正が進むでしょう。

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