株式コラム・383 アクティビスト
2021年07月09日
証券用語のアクティビストとは「株式を取得し、投資先企業の経営陣に提言をおこない、企業価値の向上を目指す投資家」を意味します。国内ファンドも増えています。株価を上げることが目的には違いありませんから、増配や自社株買いを要求します。
大半の場合、会社は突然現れた株主を警戒し防衛策を講じますが、必ずしも質の悪い乗っ取り屋ばかりではありません。JSR(日本合成ゴム)のようにファンドから取締役を受け入れて一緒に企業価値の向上に取り組む例も出てきました。
彼らと対立したら徹底抗戦になります。経営陣は本業どころでなく、最終的に追い出したとしても必ず致命的な深手を負っています。それよりもファンドの持つ豊富なネットワークを利用し事業拡大できれば両者にメリットですから、JSRの例は注目です。
上場企業の半数が解散価値を下回る日本市場はアクティビスト天国と呼ばれていますが、割安銘柄は二つに分類される。①本当に割安か、②単に成長性なしと評価された。海外勢も日本の宝探しに熱心です。【のび太】