株式コラム・335 東証一部見直し
2019年06月28日
上場している企業は全部で3,600社あり、うち二千社以上が東証一部です。ちなみに二部が約500社。つまり東証一部が最大です。その中には、果たして一部としてふさわしいか疑問の会社もある。
そこで取引所は、時価総額が五百億円以下の企業は二部へ降格させることを決定しました。その検討チームに参加していた大手証券会社メンバーが新基準に関する情報を漏えいし、厳しい処分を受けましたが、降格銘柄は、それだけで株価が下落する可能性があり、市場はその線引きを注目していたのです。
では、本当に株価が下がるか。多分、下がらないでしょう。指数型ファンドが降格銘柄を売るとの指摘がありますが、大半のファンドは規模の小さいそれら銘柄を始めから組み入れていません。東証一部の時価総額は、二千のうち上位二百社で7割のシェアを占めており、それらを買えば十分だからです。相場への影響は小さいと思い、安易に漏らしたのかもしれません。
本来の会社の価値と関係なく、もし降格を理由に下落したら、そこは絶好の買い場です。【のび太】