株式コラム・287 日経平均2万円
2017年06月09日
日経平均が二万円を回復しました。一年半ぶりです。どこまで続伸するのか、いつものように基本に帰り分析しましょう。
この数年の日経平均は、PER16倍を超えることは稀でした。現在のEPS(一株利益)は一四○○円ですから、16を掛けると二万二千円。これが高値です。この水準を大きく超える強気予想はあまり信じないでください。逆に下値を13倍とすると一万八千円です。13倍割れも滅多にありません。昨年七月英EU離脱時の急落、一万六千割れが当時のEPSから計算した13倍です。
最近の株高は食品関連が相場をけん引し、自動車と金融が足を引っ張っています。株価続伸のためにはこの出遅れ二業種に業績回復の期待が膨らむことが必要です。自動車株には円安、金融株には金利上昇が必要条件ですが、日本の金利が上がる様子はありません。やっぱり円安なのです。
まずこういった基本を押さえてから、その他、トランプやテロや北朝鮮やアベノミクスを考えます。結局、分からなくなります。【のび太】