株式コラム・288 国家戦略特区
2017年06月27日
アベノミクス第三の矢。すっかり聞かなくなり、進んでいないのかと心配していましたが、進まない原因が今回の獣医学部新設の案件でよく理解できました。
「国家戦略特区」は規制緩和によって新しい分野の産業を興すことを特区で実現させるものです。それを押し進める首相の意向は確かにあります。全ての案件の聞き取りや諮問会議の議事録は公開されており、簡単にアクセスできます。そこでは首相の「強い意向」が本人やメンバーから何度も伝達されているのです。
愛知県も、製造業を推し進めるための斬新な提案を数多く戦略特区に上げています。一般公道で自動運転を実証する提案。ドローンを火災消火に利用する実証提案。リハビリを遠隔地から支援するシステム実証提案。人材の受け入れと育成のための提案。是非実現してもらいたい。
もちろん規制は必要です。必要だから規制をした。では何に必要だったのか。特区メンバーと各省庁とのやり取りを読むと、誰が何を守ろうとしているのかが手に取るように分かります。【のび太】