株式コラム・285 スマホゲーム
2017年05月12日
電車の中。目の前に老人が立ってもスマホゲームに夢中になっている若者をよく見かけます。
先日、病院の待合室で日本小児医師会のポスターを見ました。「スマホの時間で何を失うか」と題して、「睡眠時間、学力、脳機能、体力、視力、コミュニケーション能力」を失う、そう警告するポスターです。もう一つ「他者への配慮」を加えましょう。
日本のゲーム産業は経済活性化に大いに役立ち、クール・ジャパン戦略の一つとして期待されています。家庭用ゲームは、任天堂がファミコンを発売して以来、ソニーエンタテイメントとともに世界を先導してきました。しかし、徐々にスマホゲームが中心になってくると海外勢との競争が激しくなり苦戦を強いられています。ソフトさえ開発すれば世界中に配信できるのです。ゲームもグローバル化の時代。国ごとの嗜好の違いもあり、日本勢の競争力は落ちています。
ゲームの市場規模は八兆円。若者が没頭するのを苦々しく思いながらも、重要な産業分野で負けるわけにいきません。【のび太】