株式コラム・286 虚け一帯一路
2017年05月26日
中国が提唱する一帯一路サミットに一三〇ヵ国が集まりました。この計画が中国の言うウィンウィンで地域発展につながると本気で信じている国などあるのでしょうか。
貧乏国には高利で資金を貸して、後で港や土地を差し押さえる。インドが参加拒否した理由は誰もが知っているはず。まるで中国の資金力と十三億人の巨大市場に集まる蝶々です。
驚いたことに、AIIB(アジアインフラ投資銀行)を日本と一緒に拒否したアメリカが参加しました。きっかけはもちろん北朝鮮のミサイル実験。
北への圧力は中国頼みですからトランプ大統領は対中融和姿勢へ方向転換しました。そうなれば、広範囲の一帯一路で中国がまた馬鹿げた主張を始めることは容易に想像できます。結局、北への経済制裁などやる気なし。やってもポーズだけ。同類項ですから。
どうりで、これだけ北がミサイル実験を繰り返してもアジア諸国の株価は韓国市場ですら一向に下がらない。金融マーケットでは戦争勃発など全く想定されていないのです。【のび太】