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株式コラム・266 EU残留でも

株式コラム・266 EU残留でも

イギリスのEU離脱か残留かの国民投票。今日、結果が出ます。市場は残留を織り込んできました。現実もそう決まっていて欲しいものですが、世界中の国が残留を期待するのに、なぜこれほど多くの英国人がEUから離れたがるのか。

移民、難民が押し寄せ、労働者階級の人々が、失業したり賃金が下がるという不満を持つのは理解できます。しかし、それは他のEU諸国でも事情は同じでしょう。

イギリスがもっと危惧していることがあります。ドイツほどEUからの恩恵を受けていないのに、拠出金が多額なことです。せっかく通貨ポンドを残したのにギリシャ危機のときはトバッチリを受けた。しかもこの問題は未だに解決できない。こんな不安定な通貨システムは将来崩壊する、そのときまた莫大な負担を求められるなら、その前にEUから逃げ出そう、という考えです。

たとえ残留が決っても離脱派が納得するわけでなく、階級を超えてEUに縛られたくないという感情がますます増幅しそうです。【のび太】

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