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株式コラム・236 一二○円は円安?

大手経済紙「私の履歴書」にプラント大手の日揮の社長が連載しました。

何度も苦難を乗り越えてきた当時の思い出を綴っている中で、円高対応について、次のように書かれています。

「85年日本企業にとって一夜にして世界が変わった。プラザ合意である。1㌦が二五○円程度なら競争力はあったのだ。それが一四○円まで円高に上昇した。」

後半は、この「超円高」をいかに苦労して克服したかを書いておられます。
一四○円を世界が変わった円高と表現していますが、その後八○円まで進み、そして今は一二○円です。ではこの一二○円は円高なのか円安なのか。

結局、生き残る会社とは、市場に翻弄されながら為替や金利がどんな水準でもしたたかに対応し続ける会社なのです。市場の動きは、必ず誰かのプラスと誰かのマイナスで帳尻が合うようになっています。マイナスの当事者になったときこそ、それをどう乗り越えるか、会社の真価が問われるのでしょう。

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