株式コラム・239 株高の条件
2015年04月24日
市場の大きな関心は日経平均が二万円を超えて上昇できるのかにあります。
今の株価水準は、例えば配当利回りや株価収益率など一般的な指標を並べてみても、割安感はなくなりました。階段の踊り場にいる状態です。それでも投資家が強気なのは、何と言っても日銀や公的年金の買いが入るからです。金融緩和も継続する。安部政権の成長戦略、TPP交渉の進展や法人税減税などが実現する。そういった期待があるかです。
しかし、これらはもう織り込み済みの材料です。もう一段、株価が続伸するに一番必要なことは、企業がたっぷり儲けたお金でどんどん設備投資をすることです。最高益を更新する上場企業が後を絶たないことは良いニュースです。しかし、そのお金をいったい何に使っているのでしょう。内部留保を増やすだけなら株など上がるはずありません。
成長には設備投資と消費の伸びが欠かせない。政府・日銀による政策の恩恵で儲けたのなら、貯め込まず次の時代のための投資をして欲しいものです。
【のび太】