株式コラム215 金利規制見直し
2014年04月25日
二○○六年に貸金業法が改定され、上限金利が29%から20%
へ引き下げられたのはご記憶ですね。中小企業や国民を過酷な取立てから守るという大儀で、過去に遡って過払い金を払い戻すという理解不能な政策で商工ファンドや武富士がたまらず倒産しました。
これで一番喜んだのは一部の弁護士や司法書士。「あなたのお金が戻ってくる」と盛んにCMを打っていましたが、最近ようやく自民党から金利規制を緩和せよとの動きが出てきました。
消費者金融をどんなにいじめても、資金需要はなくなりません。地下金融に流れて、もっと悲惨な結果なるケースが報告されています。貸し倒れを見込んで貸すのですから金利が高いのは当然ですし、高金利でもすぐに用立ててくれる先は必要なのです。
29%でも借りたい人。29%なら貸せる先。お互い商売です。自己の責任と判断での契約に政府の規制は少ないほうがいいでしょう