株式コラム212 アベノミクス再考
2014年03月14日
まず結論から。アベノミクスは順調に推移しています。なんて言うと異論が噴出しそうですね。目標はまだ何も達成していないと。
株価は年明けから低迷しています。日本株の三割を持つに至った外人投資家は、さらにサプライズな政策を要求していますが、まあ、慌てないことです。
デフレを脱却し、賃金が上昇し、円安で輸出が伸び、財政再建が実現し、消費税増税でも景気は好転、企業は業績アップで増配する。
そんな夢みたいなことが一気に実現するなんて有り得ません。もし、これらが確認できたら株を買う、と思っているのなら、そのとき日経平均は三万円ですよ。売るときです。
アベノミクスは時間がかかります。そして、みんなが儲かることもありません。地方経済には結局恩恵はないかもしれません。日本中が潤う、そんな政策はないからです。詰まるところ、儲けるのは各企業や個人の裁量であって政府が何かしてくれるわけでない、ということです。