株式コラム207 アベノミクスの恩恵
2013年12月27日
アベノミクスをテレビが取り上げるとき、ある決まったパターンに気づきます。地方の中小企業の社長に景気回復を実感しているかをインタビューし、「まだまだ全然だよ」と答える。そういう反応を選んでいるのでしょう。最後に「恩恵は地方経済に波及していない」と締めくくる。
恩恵って何でしょう。日本中の企業に注文が続々と入ってくる状態を言うなら、そんなバブルのような経済状態は決して再来しません。しかし、これだけ金利が下がり、株価が上がり、円安になって、その影響(デメリットも含め)が何もないわけがありません。いくら借金がなくても、あるいは株式を全く保有していなくても、直接、間接に必ず何かの恩恵があるはずです。
全上場企業の時価総額は一年で二百兆円も増加しました。その二十%を個人が保有していますから約四十兆円分です。塩漬け銘柄が買値まで戻ってきた、それだけでお金が回り出す。それが景気です。今年のお正月は各地、大賑わいでしょう。