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株式コラム196 さすがサントリー

株式コラム196 さすがサントリー

大企業でありながら上場していない会社の代表例がサントリーでした。この会社ほど文化の香りがする会社はない、そう思いませんか。未上場であることが実によく似合う大企業です。

平成21年にキリンとの合併を発表したとき、お互い弱点を補完し合えば合併効果は大きいと思われ、キリン株が上昇したものです。しかし、数ヵ月後に破談となったとき、世間では、ああやっぱりかの感想が大半でした。
今回は、自らの単独上場ですが、本体でなく子会社の上場です。しかも、酒類部門ではなく食品部門を上場させた当たりがサントリーらしい。例えば、参入したビール事業が黒字化するのに50年もかかった。例えば、本業での利益を音楽、美術など芸術分野に惜しげもなくつぎ込む。そんな経営は上場企業では許容されません。佐治家と鳥井家が交代でトップを務めるオーナー経営の良さを維持しつつ、上場によって株式市場から三千七百億円を調達する芸当。さすがサントリーです。【のび太】平成25年7月12日掲載

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