株式コラム205 頑張れ吉野家
2013年11月22日
去る19日、岡崎商工会議所で吉野家HD・安部修仁会長の講演会が開催されました。吉牛ファンの一人として同社を心配していたところです。
安部氏はミュージシャンを目指し上京、吉野家でアルバイトだった人物です。彼が直面した二つの危機。一つは、BSE問題で2年半、牛丼を提供できなかったことです。米国牛でしかあの味は出ない、と言いながら、あんなに長期間と分かっていたら豪州産に代替していたかも、と本音がチラリ。結局株価は半値になり、その後五年間は、ずっと横ばいに推移しています。
次は、ライバルとの値下げ競争。280円への値下げで、売上を15%減らし、BSE時を超える過去最高の赤字となりました。しかし、このときは株価に反応はなし。波乱をくぐり抜けた安倍氏にとって、この程度は想定内。そう市場は見ているのでしょう。近々に次の一手が出てくるようで楽しみです。講演の帰り、いつもの吉野家でいつもの「牛鮭サラダ定食+牛皿」810円也。