投資のヒント173 電子書籍配信
2012年07月13日
学生時代、自分の下宿部屋の本棚にズラリと文庫本が並んでいる光景が好きでした。友人の本棚を見ると、その人の好みが分かり、書評を言い合ったりしては 評論家ぶっていたものです。が、そんな時代も終わります。読書はパソコンにダウンロードして読むのが主流になっていくでしょう。
マザーズ上場のイーブックは小学館出身の社長が設立した電子書籍の配信会社です。上場して一年足らず。6万冊の品揃え、年間十億円の配信料を稼いでいます。
楽天は、電子ブック専用の端末を発表しました。在庫は二百四十万冊。文字の大きさ、明るさなどの設定は自由にでき、同じ本を読んだ人とフェイスブックで 会話ができます。 昔、音楽好きはレコードをコレクションし、それがCDに代わり、今では小さな端末で何千曲を持ち歩くようになりました。次は書籍です。ブリタニカが絶滅 し、広辞苑は寸前です。地図帳も時刻表も危ない。文庫本をポケットから出して読む姿がなくなるのか。 【のび太】
平成24年7月13日掲載