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投資のヒント161 独国債マイナス金利

投資のヒント161 独国債マイナス金利

ドイツ国債の利回りが新発では初めてマイナスになりました。つまり、買うと損します。誰がそんな国債を買うのか。

あなたがイタリアの大金持ちだとしましょう。大半の資産はイタリア国債と銀行預金です。国債はギリシャ危機以来、暴落し評価損が発生。国内の銀行はいつペイオフが発動されてもおかしくない状態。まさか札束で保管するわけにもいかない。一番、安定している国がドイツ。しかし、もしイタリアやスペインの大手銀行がパンクしたら、さすがのドイツ銀行やコメルツ銀行だって危ない。だったらドイツ政府が保証する国債が最も安心だ。利回りなど問題でない、手数料を払ってでも安心を買おう。と、考える同類の金持ちが沢山いた結果、マイナス金利となったわけです。

世に出回る紙幣は以外に少なく、金持ちたちがこぞって札束で持つのは不可能で、何かで運用します。彼らが自分の国を信じられなくなり、資金を海外へ流出させた悲劇、これが独国債のマイナス金利です。

【のび太】平成24年1月13日掲載

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