投資のヒント181 アジアの日本買い
2012年11月09日
富士山周辺のホテルや旅館を中国資本が買収し、旅行社の指定ホテルとなり中国人旅行者をどんどん送り込むことで短期間に償却し利益をあげています。尖閣問題でキャンセルが出ていますが、落ち着けば日本を訪れたい中国人は後を絶ちません。また、タイの不動産会社は北海道のリゾートホテルを買収し、やはり自国の富裕層を送り込んでいます。
シンガポールには、病院や介護施設などいわゆるヘルスケア専用の上場リート(不動産投資信託)がありますが、組み込まれている施設の30%は日本の施設です。彼らは、日本のヘルスケア関連は手厚い医療保険制度に守られた極めて安心な投資対象と理解しており、今でも同国のファンドが物件を物色しに来日しています。
外国資本が日本の土地や企業を購入することに警戒する声はありますが、それよりも日本の投資家が余りに臆病になり、投資チャンスを逃していることの方が心配です。これではどんなに日銀が金融緩和してもお金は回りません。【のび太】平成24年11月9日掲載