投資のヒント167 格安航空会社
2012年04月13日
新しい格安航空会社(LCC)が次々と就航を始めています。運賃の自由化は十年以上前ですが、日本での本格的なLCCは今年になってからで、ピンクの制服と機体で話題のピーチ航空は、大阪→札幌4780円などあり得ない価格を提示しています。
こういう話題に触れると、さてチケットの安売り販売、例えばHISは大丈夫かと心配になります。格安航空は座席数を増やしたり、荷物や飲み物を有料にするだけでなく、代理店を通さずに自前でネット販売することで販売手数料を浮かせています。チケットに限らず、安売り販売は定価が高いものに対して商機があったわけで、その定価が最初から安ければHISで購入する必要はないわけです。この傾向は他の分野でも進んでおり、ホテル自身が低価格プランを提案するのも同じです。
HIS社長が「自社でホテルや飛行機を保有する」と言うのは、他社が提供するモノをネット上に並べて安く仲介するだけのビジネスが行き詰っているということです。
【のび太】平成24年4月13日掲載