投資のヒント150 投資家としては
2011年07月22日
国籍を問わず投資家の立場で考えたとき、日本が本当に脱原発に舵を切ることはどうなのか。実はどちらでもいい、のです。
投資家は常に投じた資金が増えるかどうかが関心事。風が吹いたら桶屋が儲かるの如く、誰が笑い、誰が泣くかをクールに見つめ、笑う企業へ資金を回す。だから再生エネルギーに関る企業の株価が動くのです。
企業の立場ではどうでしょう。誰も好んで日本から脱出するわけではなく、競争力を維持するために仕方なく人件費の安い国や、販売先として有望な地域へ出て行きます。
一㌦が70円台になり、将来の電力事情に不安があれば、海外、特にアジア諸国へ出て行くのは当然の結果といえます。政治がアホだと愚痴っても仕方ないのです。
こうして利益を守る企業は、日本人の首を切り、外国に法人税を払うことによって、結局は株主を守ることになります。株主には、まあ、悪い話しではありません。ただ日本人として、本当にそれでいいと思ってる人はいないでしょう。 【のび太】平成23年7月22日掲載