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投資のヒント157 ヨーロッパの混乱

投資のヒント157 ヨーロッパの混乱

銀行が抱えた大量の不良債権を処理するには、公的資金の投入、これしかありません。日本でも米国でも同じでした。

ただ厄介なのは、この場合、処理する相手がギリシャという国です。企業なら倒産させて終わりですが、簡単に国家破綻させて、EUから脱退させ、ユーロという通貨を取り上げるわけにはいきません。何としてでも立ち直ってもらうしかないわけです。

では、ギリシャ人が明日から真面目に働き、観光とオリーブと地中海の新鮮な魚、それ以外に外貨を稼ぐ何かを生み出せるのか。4人に一人という公務員を大幅に削減し、民間企業が受け入れ、利益を出せるのか。答えはノーです。少しでもあの国を知っているのなら、断じて不可能と分かるでしょう。およそ地中海沿い南欧諸国の事情は一緒です。(失礼を承知で、でもやっぱり無理)。EUに加盟していなければ、今でものんびりやっていたのに、本当に同情します。 ギリシャの債務を半減させても、いずれ問題が再燃します。 【のび太】平成23年11月4日掲載

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