韓国とＥＵがＦＴＡ（自由貿易協定）を締結しました。ほぼ全ての貿易品目を関税ゼロにする内容です。相手がＥＵですから、23カ国全てが対象。人口５億人、経済規模15兆ドルです。

これによって、韓国が日本よりも有利に輸出ができる、だけではありません。この協定は、日本企業が韓国に生産拠点を移すことでＥＵに有利に輸出ができることを意味します。 ＥＵだけでなく、アセアン諸国やインドともＦＴＡ締結済みなのです。

それでも日本は、世界一高い法人税を下げようともせず、ＴＰＰ（環太平洋戦略的経済連携協定）への参加は棚上げし、総理は原発を放棄するかのように振る舞う。電気の安定供給が、日本企業を日本に踏み止まらせているにもかかわらずです。これでは、日本企業の技術供与で力を付けた韓国企業が、日本政府の無策によって日本を脅かしているようなもの。

政府の新成長戦略実現会議からは危機感は感じられず、地震でそれどころでないといった雰囲気です。
【のび太】
平成23年7月8日掲載