投資のヒント152 金価格の暴騰
2011年08月26日
金の価格が歴史的な高値を付けています。世界経済が不安定になり、基軸通貨のドルとユーロはそれぞれに問題を抱え、消去法で円高になり、いや、国が発行する通貨など所詮は紙くずに過ぎない、やはり金が最も信頼できると、多くの人が買っているのです。
しかし、不思議です。なぜ、あんなものをせっせと買うのか。あれは土の中に混ざっている鉱物の一種で、金歯や半導体の材料として必要だし、装飾品として人気があることは理解できますが、世の中が不安だからといって、延べ板を集めて積み上げる人が少なからずいることは本当に不思議です。
金利は生まないし、重いし、金融商品のように値動きがあり損することもあるし、金本位制の時代はとっくに終わっているのに、いったい何を信じて金を持つのでしょうか。まるで宗教です。
投資対象としては、単純に上がったり下がったりするその値動きで儲けたらいいでしょう。ただ、資産運用として保有するなら格下げされてもなお米国債を薦めます。
【のび太】平成23年8月26日掲載