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投資のヒント160 決断できない欧州

投資のヒント160 決断できない欧州

バブル崩壊後、日本が不良債権の処理を先送りし、経済を長期に低迷させ、失われた10年とか20年などと言われました。

欧州各国も、危機を前に何も決められないで問題を先送りしています。先に決定したギリシャ向け債権を半分放棄する措置も、詳細について銀行団ともめています。ギリシャは、半分では足りないと言っているのです。

抜本的な解決はギリシャの脱退しかなく、それが無理ならドイツの脱退です。それも無理ならEUの解体です。解体が無理なら、EUが徹底して破綻国を支えるしかありません。ドイツ国内では、これ以上、怠け者にお金を出すなとの空気が蔓延しているようです。通貨ユーロが発行されて13年。みんなが実力以上の恩恵を受けたのですから、そのツケを払うつもりでやるしかないでしょう。しかし、それはドイツの財政悪化を意味します。

欧州の問題は、大きな混乱なしに解決しません。今、混乱か、将来に混乱かの違いだけです。
【のび太】平成23年12月23日掲載

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