投資のヒント118 タッチパネル時代
2010年03月26日
米国アップル社のiPhone(アイフォーン)は07年の発売当初から爆発的な人気で、高価格にもかかわらず、三年弱で世界累計約八千万台を販売しました。 日本でも、長蛇の列ができ、スタート三日で百万台を売ったことが話題になりました。
その特徴は、豊富なソフトと遊び心をくすぐるおしゃれなデザイン。それはタッチパネルなしでは考えられません。
タッチパネルのメーカーは台湾勢が強いのですが、世界シェア・トップは、東証一部の日本写真印刷です。同社の業績はまだ苦戦中です。しかし、一般に普及している携帯電話の大半がタッチパネルへ移行したとき、その台数は国内だけで億単位になり、トップシェア企業の恩恵は相当な規模になるでしょう。
業績苦戦の原因は、製品単価の下落ですが、どんな家電製品でも、一人一台の規模まで普及するには、価格下落は必要条件で、大型の生産設備をいち早く持ったメーカーが勝ち組になるのです。今は収穫前の苦しみです。投資対象の候補に加えてみては。【のび太】
平成22年3月26日掲載