投資のヒント125 第一生命の株主
2010年07月09日
総会シーズンが終わりました。今年三月に上場した第一生命の総会にも個人株主が大勢出席したようです。
その席、上場以来の株価下落に不満が噴出したとの報道がされています。
株価が下がったと不満をぶつけに株主総会へ出向くくらいなら、さっさと売却することをお勧めします。上場した以上は、全体の相場環境に左右されるのは当然のこと。気に入らなければいつでも売却できるのが上場のメリットです。
ここの株主の大半は保険の契約者に株が割り当てられたもので、そのときに現金で受け取る選択もできたはずです。多くの契約者が、株の方が将来楽しみだと期 待したから大量の株主が誕生したのです。そのさい、第一生命という会社が順調に収益を伸ばすと判断した人はどれほどいたでしょうか。大した根拠や考えもな く株主になったのが現実でしょう。
これは良い機会です。世界で最も高齢化した日本で、しかも人口が減少する社会で生保業界は成長するのか。一度ゆっくり考えてみましょう。【のび太】平成22年7月9日掲載