投資のヒント114 さよなら松坂屋
2010年01月22日
おそらく松坂屋岡崎店の年末年始の売上高は記録的です。駐車場は常に満車。店内は人でごった返し、昔の松坂屋が戻ったようです。そして、誰もがこう言います。「こんなにお客がいるなら閉めなくてもいいのに」と。
そう、お客はいるのです。閉店セールだから来ているのは確かです。しかし、それは岡崎市にそれだけのマーケットがあるということです。イオンやアピタの岡崎店は、全国で売り上げトップクラスと聞きます。
岡崎市民の懐は、このご時世でも複数の百貨店や大手スーパーを維持できる深さはあるのです。消費者心理を刺激する仕掛けをもっと工夫していれば、利益確保は不可能でなかったかもしれない、と思うと残念です。
一方、康生地区の再開発がUR(都市再生機構)の協力で進もうとしていています。文化会館を含めた複合施設構想が実現し、中心市街地が生まれ変わることを望みます。これも松坂屋撤退のおかげで前に進み出したと思えば、結果的に良かったのでしょう。【のび太】平成22年1月22日掲載