日本株もようやく、一昨年のリーマンショック前の水準近くまで戻ってきました。

まず何といっても円安です。市場は、日本経済が輸出でなければ成長しないことをよく知っています。円安は日本株上昇に欠かせない条件なのです。新興国はもちろん、金融危機の震源地である米国も景気は戻っています。そこに円安ですから株価が戻らないはずがないのです。

いろいろ悪材料を並べて相変わらず二番底を心配する評論家はいますが、今の市場はもう一つ、あることを期待し織り込み始めているのです。それは、法人税率の引き下げです。

簡単ではありません。社民党は反対ですし、ただでさえ税収が不足している上に、消費税は５年間上げないと公約しているのですから。

例えば10％下げると、一兆四千億円もの収入減となります。ばら撒き政策を見直した上で、消費税の引き上げとセットにしなければできないことです。公約違反の非難を覚悟に、成長戦略へ政策転換できるか。首相、たまにはガツンと決めてくれ。【のび太】平成22年4月9日掲載