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投資のヒント121 ギリシャ問題

投資のヒント121 ギリシャ問題

ギリシャ問題は市場から見ると単純です。  そもそも、この国が2001年にユーロに加盟したことが間違いのもと。これが全てです。

観光と漁業とオリーブが主力産業の国で、労働人口の4人に一人が公務員、最終給与の80%が年金で貰える。これで財政が続くわけがありません。 ユーロ以前のドラクマという独自通貨を維持していれば、とっくに財政パンクです。為替と国債が暴落し、国家破綻となり、IMFが乗り出して経済再生を図る、という経緯を辿ったことでしょう。ギリシャ国債を保有する欧州の銀行が損失を被り、その影響は一部、米国金融に及ぶ程度で済んでいたはずです。

それが、世界中のマーケットに影響したのは、これほど放漫経営の国家をユーロに加盟させたからです。それを維持するため粉飾までしていたようで、それでも加盟国は救済するしかなく、欧州はしばらく、しんどいかもしれません。ただ、ギリシャの経済規模は愛知県より小さく、日本経済への打撃はありません。 【のび太】
平成22年5月14日掲載

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