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投資のヒント102 キリンとサントリー

投資のヒント102 キリンとサントリー

未上場企業との合併がこれほどニュースになるケースも珍しいでしょう。上場企業以上の未上場企業と言われてきたサントリーが、キリンと合併すると表明しました。

このニュースが流れるやキリンの株価は上昇しましたが、上がり方はまだ不足でしょう。互いの弱点を補完でき、飲料部門のシェアを伸ばし、利益の大幅な上伸につなげることが可能です。サントリーがこれまで未上場だったことが幸いするからです。

常に株主に気を使い、コストを削減し利益率を上げ、配当を出し続けることを求められる上場企業に対して、サントリーは「遊び」を大事する企業というイメージがあり、それは無駄を絞れる分野に事欠かないということです。

開高健が手がけたトリスのCMを始め、サントリーの宣伝広告は、一つの文化を創造しましたが、キリンには無駄遣いと映るかもしれません。ブランドをどうやって共存させるかなど課題を克服すれば、キリンにマイナスはありません。【のび太】
平成21年7月24日掲載

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