リート（不動産投資信託）はこのコラムでも何度か取り上げていますが、再度、投資のチャンスと申し上げます。
オフィスビルやマンションなど複数の物件から上がってくる家賃収入を口数に応じて分配するしくみですが、この二年ほどは右肩下がりの下落が続きました。しかし、実際にそれだけ家賃収入が減ったかといえば違います。不景気になっても家賃は半減などしません。では、なぜ分配金が激減するのか。
それは、物件を右から左へ転売し、儲けた利益で分配金をかさ上げしてきたからです。それが行き詰まったのです。資金調達ができず破綻するものが出て、リート投資は敬遠されがちです。
しかし、中には設立以来、一度も物件を売却しないで、家賃だけを分配しているリートもあります。決算書には「不動産等売却益」なる勘定科目が見当たらない、これが本来の姿です。 投資のリスクを抑えるには、こういった優良銘柄が安くなったタイミングを逃さないことです。【のび太】　平成２１年6月１２日掲載