投資のヒント112 良すぎるユニクロ
2009年12月25日
勝ち組企業の代表ユニクロ。柳井社長は、次ぎは何を仕掛けようかを心から楽しんでいるようです。ファンの一人として最近のユニクロで心配なこと。
まず、あまりの低価格で良い製品を提供しすぎることです。もともとユニクロの服はひとシーズン着たらポイ、という感覚でしたが、今はまったく違います。中国の生産現場では大手ブランドでもかなわない品質管理がされており、ジーパンも靴下もTシャツも本当に丈夫で長持ち。洗濯しても型崩れしません。
その結果、消費者の買い替え率が低下すれば、自分で自分の首を絞めることにならないか。ひらすら消費者のために安くて丈夫なものを製造したゆえの売り上げ減少です。
次に、この尋常でない品質へのこだわりと低価格が実現できたのは、アジア地域での圧倒的な人件費の安さあってのことです。それが昨今、経済成長にともない人件費は高騰しています。今の厳しい品質管理にかかるコストを維持できるかが、アキレス腱ではないかと思うのです。
【のび太】平成21年12月25日掲載