投資のヒント109 安売りの末路
2009年11月13日
色とりどりのGパンが九九○円。火を付けたのはユニクロ。それにイオンなどが追随し、ドン・キホーテが六九○円のGパンを発売しました。これでは物価水準の低い途上国並みです。
打撃を受けたのが「リーバイス」。直近で二割も売り上げを落とし、さらにカジュアル販売「ジーンズメイト」も赤字転落。既存店は大きな影響を受けています。他にも七千円スーツ、二百円弁当などそこかしこで見境のない安売り状態。 企業努力は認めるものの、これで誰が幸せになるのでしょうか。どこかで無理をし、誰かが犠牲になっているのであれば長続きはしません。
販売側はよほど大量に売らなければ利益は出ず、顧客獲得のため、さらなる安売りで疲弊していくのが末路です。
ネット証券の世界では手数料の値下げ競争が限界に達し、大手同士の合併が始まりました。マクドナルドに顧客が戻ったのも安売りを止めてからです。「安い」だけが魅力の商品とサービスは消費者も離れます。【のび太】平成21年11月13日掲載