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投資のヒント103 麻生総理殿

投資のヒント103 麻生総理殿

麻生総理殿。私は投資家の一人です。多少の余裕資金を株や債券で運用する典型的な個人投資家です。

私たちは、常に自民党を支持してきました。一番の理由は与党だからです。私たちはギャンブラーでありません。保守的で臆病で変化を好まない。与党が安定しないような国には怖くて出資はしません。

しかし、総理の会見には驚きました。 「行き過ぎた市場原理主義と決別する」と。いったい、今の金融制度の何が行き過ぎていると言うのでしょうか。投資家の中で、日本の市場主義が行き過ぎと考えている人は皆無と思います。どんな規制をするつもりか不安だけが残ります。

投資家は小泉構造改革を支持しました。最大の功績は不良債権の処理です。同時に、直接金融から経済成長を実現する。財政再建を目指す。これら政策が評価され株価に織り込まれたのです。

しかし、その後の貴党はあっさりと改革路線を放棄し、ネジを逆回転させました。そしてこの発言。投資家という票田を失いかねません。 【のび太】平成21年8月14日掲載

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