投資のヒント103 麻生総理殿
2009年08月14日
麻生総理殿。私は投資家の一人です。多少の余裕資金を株や債券で運用する典型的な個人投資家です。
私たちは、常に自民党を支持してきました。一番の理由は与党だからです。私たちはギャンブラーでありません。保守的で臆病で変化を好まない。与党が安定しないような国には怖くて出資はしません。
しかし、総理の会見には驚きました。 「行き過ぎた市場原理主義と決別する」と。いったい、今の金融制度の何が行き過ぎていると言うのでしょうか。投資家の中で、日本の市場主義が行き過ぎと考えている人は皆無と思います。どんな規制をするつもりか不安だけが残ります。
投資家は小泉構造改革を支持しました。最大の功績は不良債権の処理です。同時に、直接金融から経済成長を実現する。財政再建を目指す。これら政策が評価され株価に織り込まれたのです。
しかし、その後の貴党はあっさりと改革路線を放棄し、ネジを逆回転させました。そしてこの発言。投資家という票田を失いかねません。 【のび太】平成21年8月14日掲載