投資のヒント107 日本の豊かさ
2009年10月09日
日本人が享受している豊かさは何によっているか。国の平和が守られ、国際競争で優位にあるからです。
もし、教育水準が低下し若者の意欲が減退したら、瞬く間に新興国にその地位を脅かされ、今の生活水準は維持できません。誰もが豊かになろうと国と国が激しく競争し、当然の結果、格差が生じるのです。これは企業や個人も同じです。豊かさを失いたくない、後世に残したいと思うからこそ頑張ってきたのでないですか。
それが最近、国内の格差が許容し難いほど拡大している、それは小泉改革が失敗だったから、というおかしな理屈がまかり通っています。
二つ確認しておきましょう。まず、格差のない社会はない。そして、日本は最も格差の小さい国であることです。米国での巨額な報酬が問題になりましたが、日本とはまるで桁違いです。
援助を必要としている人がいて、彼らへの支援体制が不十分なら、そこを改善するのが政治。競争原理や市場主義を否定しても何も解決しません。【のび太】平成21年10月9日掲載