支給が始まった定額給付金。ありがたいはずなのに国民の多くが反対したその理由は、給付金は結局税金で払わされること、そして景気浮揚の効果はないと思っているからでしょう。
最近、頻繁に聞くのは、日本の景気が悪くなったのは外需に頼りすぎたからで、内需を刺激して経済を立て直さねば駄目だ、というものです。しかし、そんなこと可能でしょうか。
トヨタもホンダも自動車の９割を海外で販売しています。国内よりも遥かにに巨大な海外マーケットでシェアを伸ばした結果です。日本の経済を牽引しているのは、間違いなくこういったグローバル企業です。さらに、中小企業も隣の県へ行くようにアジア諸国へ進出して商売をする時代。海外が駄目なら日本経済は駄目なのです。それを、高齢化した島国の需要で補うなどできるはずありません。
もちろん、給付金が消費に回れば内需の落ち込みを少なくする効果はあるでしょう。しかし、世界経済が低迷したまま、内需で回復など夢です。【のび太】
平成２１年５月８日掲載