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株式コラムStock Column

投資のヒント95 景気は比較

日経平均は年度末を八千円台乗せで通過、最悪の事態は避けられたとの空気が市場に流れています。それも不思議な話で、昨年のリーマン破綻で一万二千円から一万円を割り込んだとき、このまま下落したら日本経済は大変だと心配され、九千円、八千円、七千円と大台を割り込むたびに「もう駄目だ」と総悲観が蔓延したにもかかわらず、結局八千円ぎりぎりでホッとするのはなぜでしょうか。
それは、同じ八千円でも一万円から下落したときと、七千円から上がってきたときの違いです。それは天と地との差です。時価総額は同じでも、人々の心理が全く違うのです。
景気とは過去との比較です。前年や前月と比較して上がったか下がったかが全てです。ということは、今ほど生産が落ち込めば、次の月や次の四半期は非常に高い確率で改善します。それが大事なのです。製造業各社が大幅な減産をしているのは、回復を早める戦略だと考えると、最近の株価上昇が理解できます。
【のび太】平成21年4月10日

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