民主党政権が誕生したら、株価はどうなるか。もちろんなってみなけりゃ誰も分かりません。しかし、株価はそろそろ織り込み始めているようです。それを見る限りは、大した波乱はなし、でしょう。

「民主政権の誕生で日経平均は一万四千円へ」と見出しを打った新聞もありました。マニフェストには、そこまで株式市場に有利な政策は見当たりません。とにかく自民党が下野するだけで歓迎。可哀想にそれほど嫌われてしまったのでしょうか。

一つ気になるのは、民主党は、以前から株式譲渡益と配当への優遇税制は金持ち優遇だからもとの20％へ戻せと主張しています。財源の確保に苦労するのは間違いなく、手っ取り早く徴収できるところから手を着ける可能性は高く、これがマニフェストに落とされたら株価はショック安となるでしょう。

ただ、そのときは投資のチャンスです。投資家は儲かりさえすれば20％くらいの税金は喜んで払いますから。 【のび太】
平成２１年７月10日掲載