投資のヒント68 JFEの特損
2008年02月22日
JFEの子会社が、自治体に納入したごみ処理プラント事業にからんで五百億円もの特別損失を出しました。「設備の消耗品コストがかさんだ結果」という説明です。
いったい何をやっているのか。JFEと言えば、新日鉄と並び日本の製鉄会社の二強。社内には優秀な頭脳が揃い、世界で最も優れた製鉄技術を誇る会社ではないですか。官の仕事は実績を作るため安値で入札をしたり、メンテナンスの利益を見込んで受注採算は赤字を覚悟するという話しは聞きますが、今回は額が大き過ぎます。それとも親会社の営業利益は約五千億円、この程度は尻拭いしてくれるとでも言うのでしょうか。
その会社の名前はJFE環境ンリユーシヨソズ。聞き覚えありませんか? 昨年6月に、岡崎市のごみ処理施設建設で、JFE環境と新日鉄の子会社が競争入札を行い、市がJFE側を書類不備で失格扱いにしたため、異議申し立てを市長にまで提出した会社です。管理が甘いと言われても仕方ないです。【のび太】
平成20年2月22日掲載