投資のヒント66 ガソリン国会
2008年01月25日
暫定税率を廃止し、ガソリン価格を下げろと主張する民主党。継続して道路財源を確保したい自民党。共通するのは将来のビジョンよりも選挙対策です。
市場は常に何かのメッセージを発しています。今回の原油価格の上昇は、このペースで石油を使ってくれるなという地球の悲鳴と考えましょう。石油使用量を節約するには、値上がり分を減税でなく省エネと代替エネで克服することです。ガソリン価格を25円下げる経済効果よりも、これをチャンスに日本の優れた省エネ技術を世界に普及させる政策こそが地球本位であり、将来ビジョンというものではないでしょうか。
一方、自民党は税率維持を目指しますが、問題はその使い道です。相変わらず道路財源を守るなら、それは財政再建の放棄です。小泉政権が目指した道路特定財源の一般財源化はどこへ行ったのか。
福田首相は所信表明で自民党が崖っぷちと言いましたが、崖っぷちなのは八百兆円の借金を抱える日本です。【のび太】平成20年1月25日掲載