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投資のヒント71 撤退は高評価

さる二月一九日、撤退の第一報を聞いたとき、東芝株を買いだと判断した人はなかなかの目利きです。
DVDの世界は東芝のHD・DVDとソニーなどが開発するブルーレイ(BD)がガチンコ勝負を続けており、それぞれ画質の良さや価格を競っていました。
それが今年になって米・映画会社ワーナ―・ブラザーズがBDの単独支持を表明し決着が付きました。新聞は「東芝、HDから全面撤退」「小売店は商品を撤去」「生産中止で大幅損失か」と見出しを打ちました。そして、翌日の東芝株は急上昇をしたのです。
市場は、日本企業に珍しいこの英断を「悪材料の出尽くし」として歓迎したのです。お荷物だった事業から撤退し、今後の収益の伸びが期待できるからです。 さらに同社が買収した米・ウェスティンハウスが一兆円規模の原子力施設を受注したニュースが流れるや、株価は敏感に反応しました。三菱重工を振り切って五千億円で買収した価値があったのです。東芝は外したくない銘柄です。 【のび太】
平成20年4月18日掲載

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