投資のヒント75 誰がプラスか
2008年06月13日
米国の失業率が上がり、また株が下がっています。原油や穀物価格の上昇が景気を悪くするという心配が一層強くなってきているようです。
こういった「負」の話題が出てきたとき、必ず一歩すすめて考えていただきたいのは、経済はゼロサムゲームで、お金がぐるぐる回わりながら、誰かのマイナスと誰かのプラスが同時に発生していることです。そして、投資とは、誰がプラスなのかを探す作業。行動は慎重に、思考はノー天気に、です。
日本経済について悲観的になる必要はありません。原油価格の上昇は、ハイブリッド車など日本の優れた省エネ技術が見直されることです。また、原子力開発で一歩前に出た東芝の活躍が楽しみになります。
産油国のスーパー・リッチは、地球儀を回しながら、次の投資先を探しています。投資判断は相対的なものです。食料、エネルギー、環境などの問題を克服できる技術力と経済力を持つ国はどこか。 少なくともアジアの中では日本。異論はないでしょう。日本は「買い」なのです。 【のび太】
平成20年6月13日掲載