投資のヒント64 大東建託身売り
2007年12月28日
大東建託の創業者が身売りをします。 とにかく良く言われなかった会社です。地方の大家に土地活用を持ちかけ、借金をさせ、割高なアパートで建築代金を儲ける。壁が薄い、雨漏りする、空室ばかりだ、共済会がパンクするという話を耳にしたのは一度や二度ではありません。営業マンの強引さや下請けいじめなど悪口は尽きません。
しかし、現実は常に成長を続け、株価も上昇しました。それは家賃保障などのビジネス・モデルがニーズをつかんだからに他ありません。でなければ、全国の賃貸住宅10%のシェアを有し、五千億円の売り上げと一万人の従業員という大企業になることは不可能です。
その創業者が保有株を外資へ売ると発表しました。手を上げているファンドは全株を取得し上場廃止を目論んでいます。彼らはこの会社を引き継ぐ気持ちは全くありません。数年以内に転売することは確実です。創業者は後進に譲る意向のようですが、おそらく会社はバラバラにされるでしょう。
【のび太】平成19年12月28日掲載